動画は当たり前?
簡単に動画を撮影し、編集できるスマホや、発信の場所としてのSNSが普及して、「動画があるのは当たり前」そんな肌感覚の時代になりました。
子供の成長記録など、プライベートな面に限らず、企業における商品紹介・採用向け動画、自社SNSアカウントに掲載する動画など、いろんな場面で動画を作りたいと考える人は多いと思います。
そこで、動画を作るなら必ずしておきたいことを、動画制作を専門としている立場から紹介させていただきます。
意外と労力がかかる?
自分や友達、家族と楽しむだけの「思い出としての動画」であれば、好きなように撮って、シェアして楽しめばいいのですが、企業が自社のために動画を作るとなると、やはり最低限の質は必要になります。ここでは簡単に動画制作の流れをご紹介します。
(1) 動画制作の流れ
①企画・構成決め
「何のため(どんな情報を誰に伝えるのか)」という目的を明確にし、その目的に沿った動画の企画と構成を考えます。
②撮影スケジュールを決める
企画構成に沿って、撮影スケジュールを決めていきます。
1日で終わる場合もあれば、場所の移動で数日かかる場合もあります。
③編集をする
撮影が終わったら、編集を行なっていきます。
撮影した素材を利用して、1本のみ制作することも、短尺版などの複数制作することも可能です。
(2)よくある失敗
①撮影したものが使用できない
例えば、インタビューの大事な部分でバイクが走る音や緊急車両の音などが入って、動画で使用できなかったり、撮れていると思っていたものが撮れていなかったりなどします。
②撮影時に必要な備品がない
撮影する前に、撮影時に何を撮影するかなど明確になっておらず、明確でも関係者に周知徹底されていないことで、必要なものがない、ということもよくあります。また、出演者の服装に統一感がないなど、細かい点で撮影の時に気づくことが多いです。
③仕上がりのイメージが違う
撮影と編集が無事に終わり、仕上がった動画を見たら…思っていたイメージと違うということもよくあります。もっと落ち着いたテンポの曲が良かった、もっと明るい感じの映像がよかった、もっと違うシーンを使って欲しかった、といったこともよくある失敗例です。
④窓口が多く存在している
これは失敗ではなく、不満の声になりますが、「撮影と編集はするけど他は用意してください」というケースも少なくありません。そうすると、社内の担当者がいくつもの窓口と連絡をする手間が生じます。
(3)失敗を防ぐ唯一のコツ
上記に挙げた失敗を防ぐ唯一のコツは「撮影前のコミュニケーションに重きを置く」ことです。
- 動画の目的
- 制作したい動画のテイスト
- 撮影に必要なもの
撮影中や撮影後のことを想定して、必要なものを撮影前にリスト化し、関係者に共有していくことで、多くの失敗を防ぐことができます。
ここで必要となってくるのは、実は撮影や編集の技術ではなく、「コミュニケーション能力」になります。中でも、動画制作をしたことのない人と動画制作の経験が豊富な人との架け橋ともいうような、コミュニケーション能力が必要になります。